淑女へ

素敵な奥様がレッスンに通ってくださっていました。

遠い某所から娘さんのいらっしゃる安城へ引っ越していらっしゃったそうです。

とても熱心で、いつかショパンのスケルツオ1番を弾くのが夢だとおっしゃっていました。

情熱大陸とチェルニーを練習なさっていた記憶があります。

ある日のレッスン、時間にいらっしゃらなかった。

とても律儀な方だったので、どうされたのかと思い、電話をしてもメールをしても連絡がつかない。

3日ほど後、電話でお若くして亡くなったとお聞きしました。

詳しい事情をお聞きすることはできなかったけれど、あまりに急だったので 3日程呆然としたことを覚えています。

林真理子氏がお好きで、講演会の抽選に当たり、東京で娘さんと楽しんで来たと嬉しそうに教えてくださいました。

貴女が旅立たれて一年程でしょうか。

ムッシュ・ショパンにお会いできたでしょうか。

今夜は何故か貴女の事が頭から離れません。

あれから私も好きでよく読んでいます。