今日本番の方々、お疲れさまでした。
ご褒美いただいた子。一応、良かったね。
精一杯弾けた子。これからまた一緒に頑張ろうね。
頑張ったけど、ホッとしたり落ち込んでる場合じゃないよ。
ピアノは弾けば弾く程に難しい。
ある時突然プツンと切れて、努力するのを諦めて帰国した分際で言うけど。
練習で500回良く弾けても、本当の本番に弾けなかったら、それまでの努力は無駄になるのよ。
本番7割出れば御の字。沢山舞台に立ったけど、7割弾けたのは両手で足りるほどです。
緊張する、震える、頭が白くなる、悪い癖が出る、練習より下手になるのは当たり前。
どうやったら良くなるか?良くなった後にしかわからない。
譜面ヅラをなぞっているだけで満足してはいけない。見えるミスを解決するのってそんなに難しいかなぁ。ミスがなくなるまで沢山弾く、単純作業じゃない。
悪いところをレッスンで指摘してもらうのは楽なんだよ。課題が見えるのだから。でも、もう課題が違うって、賢い人達だから分かるはず。
悩みの質が違ってくるのは良いことよ。でも解決するまで諦めてはいけないよ。
才能溢れる人は精一杯努力している。私たちの様に平凡な能力しかないのなら、その3倍弾くしかないでしょ。やればできる子、なんて傲慢の極みよ。
上には上がいるし、一生懸命励んでも評価されるとは限らない。これ以上の努力は自分にはできなかったって言えるかな?
よしんば、自分以上練習した人はいないと思っても大概いるもんよ。
お互い、足元みて進もうね。
以上、わかる人はわかる説教でした。
あなかしこ、あなかしこ。