音楽に正解は無い、間違いは明確だけれど

夜、うとうとしながらコンクールの講評の中身を考えていました。

小さい子は身に覚えがあるでしょうが、小さいうちは真剣に取り組めば良い評価がもらえます。

こんなもんでいいかと隙がある人はもちろんそこを指摘されます。

大体聞けば何言われるかわかるね、というか、ずっと言ってたじゃん!ほれみぃ!みたいな。

これがね、技術が進むにつれて講評の中身が分かれてくるのですよ。

好みがあるから全く反対の意見も書いてあります。ただし、点数は割と平均化されます。

どこかを強くする弱くする、速く弾く、ゆっくり弾く、感情込めて弾く、なんて言う事は通り越す。

要は説得力なんです。

私がそうは思わない。でも何か説得力はある。

私はそうは弾かないけれど上手い。

我々の世界で正解があるのは、ソルフェージュや和声楽典だけかもね。

だから学校のテストより少し難しいことをしてるんです。

正しく弾いていることは当然なの。

自分がどう思っていて何が良いと思っているかと言うことをみんなに伝えなきゃいけないの。

そして私とあなたは違う人間だから、あなたは何を弾きたいのか教えてくれないと私は役に立てないわけよ。

自分がどうしたいのかよく考えて?

さぁまた本番が始まります。