白昼夢

子供の頃、たまーにピアノの練習に没頭している時に白昼夢を見た。

そうすると何故か3、4時間経ってる。
大変よく集中して頑張っていた、と親に褒められたが、練習した覚えは本人にはない。

アレはなんだったんだろう。

実家の目の前の池からガラスでできた真っ白なお城が出てくる。
噴水が出ていて、薄い階段でそのお城に入ると優しいホントのお母さまが出てきて、

「実はあのオッカナイお母さんは婆やなのよ。これからは何もせずココで暮らせば良いの。お友達はみんなあなたの召使いよ。」

濁っていた池の水は透き通るように美しくなり虹がかかり‥今でも覚えている。

わー、夢の様‥と楽しんでると、今日の練習はこれくらいにしなさい、と婆や、イヤ、母が来る。

あー、残念‥お城消えちゃったー。と思ってた。

さすがに中学生からはきちんと目的意識を持って練習をしていた。
でも中2からだなぁ。自分のために練習をしていたのは。

今は残念ながら浅い夢の中でしか空想の世界には行けない。

愛犬の散歩コースの池は相変わらず緑に濁っております。

何故か一睡も出来ず朝になってしまった。眠れない時は眠らない。

学校が始まるなぁ。