夢の話は1番つまらない

手が汚れた乙女と話した夜、書道教室の夢を見た。

実家の裏に素晴らしい書道家の先生がいらっしゃって、その先生がいつもお稽古の帰り際にフルーツキャンディーを1つ持たせてくれたことが、今あなたたちが口に含む飴の由来。

メロンが人気でレモンが不人気であった。ミントに当たると残念、みたいな。

練習している光景を明け方うとうとしながら脳内で振り返っていたのだが、一文字目で気に入らないとすぐに紙を捨てて次の紙に書き直していたな、と。

あれ、まさにだめな練習の骨頂だよね。

ピアノで言えば1音を間違えたらはじめに戻るっての。

本番が近くなって繰り返し弾き込む時は必要かもしれないけれど、初歩的な練習中にそれは無意味。

むしろその気に入らなかった字を余白に何度も書くことで資源も無駄にならないし、時間もイライラもなくなった筈でしょう。

だから初めから弾きたい気持ちはよく理解できるんだけど、やっぱり無駄なのよ。

できないところや苦手なところをさらって不安がなくなった後、初めから通した方がやっぱり効率が良いよね。

メロン味、美味しくなかった。レモンの方が好きだったけれど何で不人気だったんだろう。

でもなんかメロンが当たると嬉しいんだよね。複雑な子供心。